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厚労省のデータを使って、簡単に統計量を求められるLINEST関数を使ってみよう

time 2019/06/17

※解説記事内の画像はExcel 2010のものです。

こんにちは、トマトニックです。

今回はExcelで簡単に統計量を求められるLINEST関数について、厚労省データをもとにご紹介したいと思います。

LINEST関数とは

LINEST関数は回帰分析や重回帰分析を行う時に便利な関数です。

説明変数、目的変数を与えると回帰係数や標準誤差、寄与率などを計算してくれます。

試しに厚労省のデータでサンプルをお示ししたいと思います。

厚労省 統計表 年齢階級別にみた施設の種類別推計患者数

下記のリンクより飛んで頂き、「統計表1~9」というデータを今回は使用します。

http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kanja/14/index.html

01

EXCELファイルを開き、「表1 年齢階級別にみた施設の種類別推計患者数」を使用します。

02

表の加工およびLINEST関数

この表のままでは使いづらいので必要な部分だけ抜き出します。

03

こちらをもとに加工したのが次の表です。

今回は考え方を簡単にするため年代は0,4,9,14……と置きます。

0410

それではLINEST関数の使い方です。

  1. まず、適当な5行2列を選択します。
  2. 次に数式バーに「=LINEST(D3:D22 ,C3:C22 , TRUE, TRUE)」と入力します。
  3. Controlキー + Shiftキー を押しながらEnterを押します。

05

そうすると下記のように数値が出力されます。

06

LINEST関数で出力される数値は下記の通りです。

07

さらにt値およびp値を計算します。

t値は回帰係数を標準誤差で割ることで算出します。

G8に「=G3/G4」と入力します。※H8にもコピペ

08

p値はTDIST関数を利用して、t値と自由度を指定して算出します。

G9に「=TDIST(ABS(H8),$I$6,2)」と入力します。※H9にもコピペ

09

今回、統計量のそれぞれの意味は割愛しますが、LINEST関数を使用して回帰係数などの値が算出できました。

これをもとに回帰直線を計算すると

y = c + b x

⇒ y (年齢階級別入院患者数) = -29.842 + 2.064 * x (年代)

となります。試しに計算してみると、

11 12

ただし、グラフを見るとあまりいいモデルではありません。

本来は、ここから説明変数を追加するなどの対応が必要ですが、今回は単純に年代を2乗してモデルを再構築します。

13 14

最初よりはいくぶんマシになったと思います。

まとめ

このようにLINEST関数を使うことで回帰分析に必要な統計量が簡単に求めることができました。

LINEST関数は単回帰だけではなく重回帰でも使えるので色々試して頂けると幸いです。

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